これまで脳にこれといった異常を感じたことがない、あるいは脳の病気が見つかったことがないといった方を主な対象とした脳の健康診断が脳ドックになります。
この脳ドックは、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)や認知症の発症の有無、もしくはそれらの予防に役立てることを目的に行うものです。
そもそも脳卒中は、生活習慣病の罹患をきっかけとした動脈硬化の促進による、脳血管の狭窄や閉塞によって引き起こされることが多く、認知症は自身ではなかなか気づきにくいということが多いです。
これらの病気に関しては、これまでの脳の異常の有無に関係なく、中高齢者になるにつれて発症しやすくなる特徴があります。
脳ドックによる各種検査(MRI、超音波検査 等)によって、まだ自覚症状が出ていない状態で発症や発症リスクに気づき、その時点で治療や予防を行うことができれば、重症化を防ぐことができたり、病状の進行を遅らせたりといったことも可能になります。
これまで脳の病気に関係がなかったという方でも、中高年世代になれば生活習慣病に罹患しやすくなり、それでも無治療のまま放置が続くことがあれば、脳卒中や認知症(血管性認知症)に至ることも決してめずらしいことではありません。
このようなことから生活習慣病を発症しやすくなる40歳を過ぎた頃から、一度脳ドックを受けられることをおすすめします。
問診、診察、血液検査、生化学検査、心電図検査、頭部MRI、頭部MRA、頸動脈超音波検査 など
| 総合プラン | 物忘れプラン | スタンダードプラン | シンプルプラン | |
|---|---|---|---|---|
| 問診 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 頭部MRI | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 頭部MRA | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 頸部MRA | 〇 | 〇 | ||
| VSRAD (脳委縮検査) |
〇 | 〇 | ||
| 心電図 | 〇 | |||
| 血液検査 | 〇 | 〇 | ||
| ABI (動脈硬化指数) |
〇 | 〇 | ||
| 認知症検査 | 〇 | 〇 | ||
| 医師による対面での結果説明 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 37,000円 | 27,000円 | 30,000円 | 22,000円 |
| 頚動脈MRA | 2,200円 |
| 心電図 | 2,200円 |
| VSRAD(脳委縮検査) | 3,300円 |
| ABI(動脈硬化指数) | 3,300円 |
| 認知症検査 | 2,200円 |
| 血液検査 | 2,200円 |

当院の脳ドックではMRIを用いた検査を行います。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、日本語では磁気共鳴画像診断装置と呼ばれるもので、強力な磁石の力と電波を利用することで、身体の内部を画像化できる検査装置のことです。
同検査は、放射線を使用することがないので、被ばくすることはありません。
検査時は、検査したい部位を磁場(筒状)の中に置き、その部位に向けて電波(ラジオ波)を照射していきます。
CTと同様に被験者は検査台に寝た状態となりますが、この場合は磁気共鳴現象の原理に基づいて、断層画像が得られ、様々な角度から脳の状態を確認できるようになります。
撮影時間については、頭部MRIであれば20分程度とされ、利点としては、軟部組織の病変や小さな病変(脳腫瘍、小梗塞 等)を見つけるという点においてはCTよりも優れています。
同検査では、脳梗塞のあと、脳出血のあと、脳萎縮、脳腫瘍、白質病変などの有無を確認します。
またMRIの装置を用いて、撮影設定を変更することで、脳の血管を立体的に描出することができる検査のことをMRA(磁気共鳴血管撮影)といいます。
同検査では、造影剤を使用しなくても脳の血管の形状や血液の流れが画像化されるので、脳動脈瘤をはじめ、脳血管の狭窄や閉塞の有無などもわかるようになります。
なおMRAはMRI検査の中に含まれることが一般的です。
検査中は強力の磁場が発生しますので、以下の項目に該当する方は、MRIによる検査が受けられないことがあります。