
顔面(顔)や手足に力を入れることができない、呂律がまわらないという症状があれば、脳や神経に何らかの異常が起きている可能性が疑われるので、速やかに当院を含む脳神経外科をご受診ください。
力を入れることが困難というのは、運動麻痺がみられている状態で、脳や神経(脊髄などの中枢神経や末梢神経)、筋肉において何らかの障害がみられていることが考えられます。
また呂律が回らないというのは、舌がもつれたり、唇や口回り、喉の筋肉をうまくコントロールできなかったりするなどして、言葉をスムーズに発したり、発音することが難しかったりしている状態のことをいいます。
このような症状がある場合、脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)、脳腫瘍、慢性硬膜下血種などの脳の病気の可能性があります。
なお慢性硬膜下血腫は、高齢者やアルコールを多量に飲む方に発症しやすく、軽度な頭部外傷による微小な出血から始まり、硬膜下に血液が溜まり、血種が形成され(軽度な頭部外傷を受傷してから3週間以上経過)、大きくなると様々な症状(頭痛、認知障害、片麻痺、歩行障害 等)がみられるようになる疾患です。
また脳の病気以外にも、顔面や手あるいは足に力が入らないとなれば、脊髄疾患(椎間板ヘルニア、変形性頸椎症、後縦靭帯骨化症、脊柱管狭窄症 等)や末梢神経疾患(顔面神経麻痺(ベル麻痺、ラムゼイハント症候群)、顔面けいれん、手根管症候群、肘部管症候群 等)の可能性もあります。
診断をつけるためには、問診で、現在みられている症状をはじめ、既往歴や常用薬の有無を聞くなどしていきます。
さらに検査が必要となれば、画像検査(MRI、CT)で頭部や脊椎の状態を調べるほか、血液検査によって別の病気の可能性を確認することもあります。